Tour of Turkey 第4ステージに見る、ロードレースの醍醐味

05.3.2011

宮澤崇史選手(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)も出場しているツアー・オブ・ターキー、第4ステージのゴールが面白いので、ちょっと解説してみようかと。

あくまでも初心者向け(?)解説なので、観戦玄人の方にはご容赦いただきたい(笑

前提条件

残り5kmで逃げグループと集団の差は30秒。逃げ切れるかどうかギリギリのラインです。
プロトンはもちろん逃げグループに追いつくのを狙っています。

逃げグループ(2名)・・・プロトン(集団)に捕まらずに、ゴールしたいグループ

TUFT Svein, CSM
FOUCHARD Julien, COF

※二人で行くか、一人で抜け出すか。その判断がポイント。

プロトン・・・総合を狙う選手のいる集団

注目するべきは、チーム成績首位FDJと逃げが前にいるコフィディス(COF)。
リーダージャージを着る BELLETTI Manuel, COG がこの日リタイアしたため、FDJは首位を狙いにきてます。
2:00~2:10を見ると、逃げ集団を追うFDJトレインのローテーションをコフィディスが妨害する様子がわかります。
これは別にルール違反ではありません。

まずはこれを念頭において、動画を見てください。

展開の解説

残り約4km (2:32)
 FOUCHARD (COF) がアタックするも、これは TUFT (CSM) に追いつかれます。
 FOUCHARD は TUFT の足を見たかな? 追いついた後は、なにやら二人して密談の模様。

残り約2km (5:28)
 FOUCHARD (COF) が集団が迫っているのを見て確認。最後のアタック。
 ジロの新城みたいに、これで逃げ切りが決まることもあります。行けるか?

残り1km (6:10)
 FOUCHARD (COF) まだ逃げる!
 この後ろとの距離ならもしかして! と思いました。

残り700mあたり? (6:51)
 ROUX Anthony, FDJ が集団からスルッと出てきます。
 そのまま FOUCHARD (COF) をパス。思わず叫びました(笑
 FDJ はここまで引っ張りまくって、他チームのアシストを徹底的にふるい落としています。
 複数人で集まれているチームが後ろにいませんよね。スプリンターが勝ち難い状態です。

残り300m (7:36)
 ROUX (FDJ) を追って、HUZARSKI Bartosz, APP ら2名が散発的に出てきています。
 後ろのトレインは全員チームが違うので、お見合いに入る可能性もありました。
 しかし ROUX (FDJ) がタレます。FDJの目論見がここで破綻。
 無秩序なスプリント体制に。

残り80m (7:57)
 集団前方に PETACCHI Alessandro, LAM が残ってました!
 爆発的な加速で一気に HUZARSKI Bartosz, APP を差し切ります。
 フザルスキーは勝ったと思ってただろうよ、悔しいよそりゃあ!

結果を振り返って

いかがだったでしょうか。

逃げきりを狙うコフィディスは集団をコントロールしようとし。
総合を狙うFDJは他のチームをふるい落としにかかり。
フザルスキーは300mまでアシストとして動くも、後ろがついてこれないとみるや勝利に目標を切り替えるものの。
勝利をおさめたのは、100mを最も速く走れる生き物、ピュアスプリンターであるペタッキだった、と。

チームの思惑と平坦ゴールの展開の絡んだ、ロードレースの醍醐味が味わえるステージだったと思います。

フザルスキーはボーナスタイム6秒がついて、なんとリーダージャージを獲得しました。
「自分は予期しないリーダーかもしれないけど、間違いなく明日はリーダーなんだよ!」と喜びのコメントを述べています。

これもまた、ロードレースの醍醐味ですよね!

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